2008年10月23日木曜日

ちば戦略的デザイン活用塾 イブニング講座

木曜日は、ちば戦略的デザイン活用塾 通称 千葉塾のイブニング講座が開かれました。

第一回目となる今回の内容は「ブランド構築、ロゴ・マーク、PRデザインなどの基礎知識~グラフィックを活用して~」です。

今回の講師は、山崎先生と、原田泰先生。





山崎先生がブランディングの基礎を、原田先生がグラフィックスをどう活用していくかを説明します。



まずは山崎先生の講義。いくつかの事例をもとにブランドの意味、価値を説明して行きます。



最後にブランドとは何か?ブランドの役割とは?それを企業にどう活用していくかを話して、原田先生にバトンタッチとなります。


原田先生は最初に ブランド力とは物語る力であると定義して講義を始めます。

原田先生の講義はワークショップ形式で、手を動かしながら進んでいきます。

写真は、スクリーンに出された言葉を絵で表現してみる課題です。配られたポストイットにそれぞれ絵を描いていきます。

山という割とかきやすいものから、囲む、仲間、楽しいなど難易度は上がっていきます。


実際に書いたものを張り出してみて見ます。
ここで、自分の表現したものが、きちんと相手に理解されるかどうかという温度差を体感します。



参加者の皆さんの作品。いろんな囲むが描かれていますね。



次に、三つの丸に自分を表す単語や文章を入れ、それぞれに矢印などをつけることで、関係性を、持たせましょう。

それを利用して隣の人と自己紹介をしてみましょう。という課題に入ります。


自分も書いてみました。これはデザインに行きつくまでの僕の経緯です。

読書が昔から好きで、夜になっても読み続けてたらメガネをかけることになりました。

物語を演じるというのに興味をもち演劇部に入ることになりました。

演劇部で役者と大道具を担当していたので、舞台のセットを作っているうちにデザインに興味を持ち今に至ります。

そんな感じで書いてみました。


ここでは、プレゼンテーションの手法、媒体の活用で説明が変わるということを体験します。


グラフィックスとは文字と絵の特徴を兼ね備えた表現方法であるということと。

理解のための表現方法と、伝達のための表現方法は別であるということを学びます。

最後に実際のグラフィックスの活用事例を紹介し、イブニング講座の一回目は終了となりました。


皆さんに書いてもらったリフレクションです。今日学んだことを簡潔に書いてもらっています。



今回僕はお手伝いとして参加していたのですが、一般の参加者の皆さんと同じように学ばせてもらいました。こんなに丁寧に教えてもらえる機会ってあまりない気がします。


月に一回のペースで開かれるようなので、引き続きお手伝いという名目で参加していこうと思います。


関連記事
SMILE EXPERIENCE
夕方、駅前キャンパスでデザインを学ぶ


<追記>

ここで思ったことをいくつか。

・ワークショップを学んだことを自分の会社にどう生かせるのかということを少しでもいいから意識してもらう。

おそらくわざわざ受講料を払ってまで参加してくださっているのでそういった意識がある人が多いとは思うのですが、ワークショップの最初と最後位にそういったことに触れてあげることが大切なのではないかと思いました。

普段から意識を持っている人でも、課題をだされてそれをこなしているうちは忘れてしまうことのほうが多い気がします。

指示されて、課題をやりました。でも、ふと帰りの電車の中で、結局、今日は自分は何を学んだのだろうと思い返したときに、何も覚えていないではあまりにも悲しい。

きっとそうなてしまってはワークショップは失敗であったということになると思います。

また学んだことを明確化しても、それと自分の企業をどう結びつけたらわからない人というのは多い気がします。

まして、これからデザインを取り入れていこう という人たちなので、こちらからいくつかそういった例を提示してあげる。気付かせてあげる。考える機会を作るということが大切なのかもしれません。

あくまでも、自発的な問題提起や、デザインの利用を起こさせるということなので、ここはオープンクエスチョンに投げかけてあげるのがいいのかもしれません。

質問のコーナーなどに組み込んでみるのもいいかもしれません。

いずれにせよ、今回のような企業さんを相手にしたワークショップでは、最終的には明確なビジョンをもって取り組んでもらうということがやはり大切であり、それを実現させるための体験や知識を得て帰ってもらえば、満足してもらえるのではないかと思いました。