スイカに塩をふって食べるのは、スイカ本来の甘みを引き立たせるためにかけるのだそうです。
トマトも同様で、日本のトマトはとても甘いので、塩をかけます。
これらは素材を生かすために生まれてきたものです。
舞台やドラマでもそうですが、名脇役がいるからこそ主役が引き立ちます。
まぁ、なんでいきなりそんな話をしたかというと、最近思うことがあるからです。
それはペルソナというものをどう生かしていくかというものです。
これだけでは少し語弊があると思うのですが、(別にペルソナありきな話をするわけではないのですが)
うちの研究室ではペルソナ手法をよく使います。卒業研究にも使います。
ペルソナはあくまで手法であって、ペルソナを作ることがメインになってしまっては本末転倒です。
以前、浅野先生からアドバイスをいただいたのですが、ひとつの手法だけを重点的に使うことで偏りができてしまうので、いくつかの方向からアプローチを行うことが大切であるということを教えていただきました。
インタビューを行ってペルソナを作る(定性的なデータ)、
アンケートをとる(定量的なデータ)、
あと観察。
たとえばこれらのものをうまく併用し、時には手法自体を組み合わせてやることで、デザインの幅というのはもっと広がるきがしました。
定性的なデータを生かすには、定量的なデータが必要になるときも多い。逆もまた然りといった感じでしょうか。
その話をきいたときにすごく納得してしまって、ペルソナを作ると視野がすごく狭くなるときあり、それを客観視するためにほかの手法や方法を用いてアプローチするというのはとても新鮮でした。
スイカに塩をふるかのように、ひと工夫くわえることにより、ペルソナを生かしてやる。
そういう考え方が重要だなと思いました。