2008年10月15日水曜日

スイカに塩をふる。

スイカに塩をふって食べるのは、スイカ本来の甘みを引き立たせるためにかけるのだそうです。

トマトも同様で、日本のトマトはとても甘いので、塩をかけます。

これらは素材を生かすために生まれてきたものです。

舞台やドラマでもそうですが、名脇役がいるからこそ主役が引き立ちます。


まぁ、なんでいきなりそんな話をしたかというと、最近思うことがあるからです。

それはペルソナというものをどう生かしていくかというものです。

これだけでは少し語弊があると思うのですが、(別にペルソナありきな話をするわけではないのですが)


うちの研究室ではペルソナ手法をよく使います。卒業研究にも使います。
ペルソナはあくまで手法であって、ペルソナを作ることがメインになってしまっては本末転倒です。

以前、浅野先生からアドバイスをいただいたのですが、ひとつの手法だけを重点的に使うことで偏りができてしまうので、いくつかの方向からアプローチを行うことが大切であるということを教えていただきました。

インタビューを行ってペルソナを作る(定性的なデータ)、

アンケートをとる(定量的なデータ)、

あと観察。

たとえばこれらのものをうまく併用し、時には手法自体を組み合わせてやることで、デザインの幅というのはもっと広がるきがしました。


定性的なデータを生かすには、定量的なデータが必要になるときも多い。逆もまた然りといった感じでしょうか。


その話をきいたときにすごく納得してしまって、ペルソナを作ると視野がすごく狭くなるときあり、それを客観視するためにほかの手法や方法を用いてアプローチするというのはとても新鮮でした。

スイカに塩をふるかのように、ひと工夫くわえることにより、ペルソナを生かしてやる。

そういう考え方が重要だなと思いました。