2008年10月15日水曜日

トヨタUD ワークショップ 3

本日はお台場にてトヨタUDのワークショップ。

具体的なデザイン提案を見せるはずだったのだが、多くのチームがデザイン提案をする前の段階でアイデアスケッチを見せていた。もう最終プレゼンまで一か月ない。

また、プロトタイプを作っているチームは、卒業制作と兼ねていた某美術系大学だけだった。

前回のエントリーを書いているときも思ったのだけど、なんでユニバーサルデザインのワークショップなのにプロトタイプをつくらないのだろうか。ものをつくって、検証、評価を繰り返して初めて使いやすいものになると思うんですが。

結局、運営側が作れといっていないから作らないだけなのかもしれないですね。

でも、やれと言われてないのでやらない。

というのは、

「だって言わなかったじゃないですか」と上司に逆切れする新入社員のようなものだと僕は感じます。


結局UDを謳っているのに、運営側が言わないからやらないというのは、このワークショップをUDを学ぶ場所としてではなく、コンペティションとしてしかみていないのではないかとさえ思ってしまいます。

自分が作ったもので、対象とするユーザーとそれを取り巻く環境がどうかわるのか。
そういったことに意識がいっていないのではないかなと思いました。
(たぶん、ユーザー像を立てても本当に使われるというシーンをリアリティをもって思い描いていないのかな)

プロトタイプをつくらないということは、自分たちが作ったものが本当に思い描いた通りのものになっているのか、使いやすいのかを検証する習慣がないということにつながっていくのではないでしょうか。


まぁ、こんな偉そうにいってますけど、かくいう自分も去年のはじめまではそんなこと考えもしなかったですが(むしろモックづくりが一番苦手でした)、いまじゃ普通にプロトタイプを作るようになっていて人間変われば変わるものですね。