2008年8月30日土曜日

何を知りたいのか。





この間の横浜のフィールドワークで痛感させられたことですが、物事には”こうなんじゃないかな”というような仮説が必要となります。

フィールドワークの中で漠然とした観察の中から得る気づきも大切ですが、限られた時間の中で効率よく、より深く情報を得るためには、やはり仮説を立ててから行動するほうがいいに決まっています。

しかし、その仮説も一歩間違えばデザインの幅を狭め、インタビュー項目自体が悪い意味で仮説に引っ張られてしまいかねないのではと感じています。

例えば、仮設を立てる段階で、実際にインタビューなどの調査をしていないのにも関わらず、こうなんじゃないかという推測である程度の結果や、最終的な案が見える場合があります。(スーパービューなんて言われたりしますが)

最後までの道筋がある程度見えてしまった時点で、あとの行程はただの作業へと変わってしまうのではないでしょうか。

その時点で思考停止してしまっては困ります。

実際作っていく最中で壁にぶつかることなんてのは往々にしてあるわけで、これに関しては最後まで仮説を変化させつつ比較していくしかないのかもしれません。

寺沢先生もおっしゃっていましたが、フィールドワークや調査をしていて、何のためにしているのかということを忘れてしまうことも多いそうです。


何を知りたくての行動なのか、よく意識して考える必要がありそうです。

2008年8月29日金曜日

横浜ワークショップ2008 

情報デザインフォーラム主催の横浜ワークショップ2008に参加してきました。

二日間で、フィールどワークをし、インフォグラフィックを用いた横浜の地図を作るという課題でした。

デザインに限らず行動に移す前にあるべき仮説というものがやはり大切で、事前の打ち合わせもしていたのですが結局、フィールドワークの結果から得られたものはまったく違うものでした。

その後、得られた情報をまとめるのですが、なかなかまとまらず、シャッフルディスカッションという手法をすることになりました。

これは、自分のチームとは別のチームの人に、自分たちの意見をまとめ、説明し、それに対して意見をもらうというもの。

今回は、チームから一人ずつ別のグループに行ってもらい、五分プレゼン、五分質疑応答というかたちで行いました。

説明しているうちに、自分たちでも、今何が足りないのかということがわかってくるのですが、今回自分が失敗したのは、シャッフルディスカッションの時にでたアイデアを優先し、そこに至る過程を無視してしまったことです。

もちろん、意図的ではなかったのですがここで気づいたのは、シャッフルディスカッションは最初のこちら側からの説明を前提にしているということでした。

代わりにでたアイデアがそのまま入れ替えられるものならいいのですが、つけたしていくタイプの場合そのまま代替案として起用するとわけのわからないことになります。

導き出された新しいアイデアが斬新であったり、画期的であればあるほどそういった判断をしなくなるというのかなという感想をもちました。

show must go on.

show must go on.

このブログの名前なわけですが、

もともとは、三谷幸喜の「ショー・マスト・ゴー・オン」という劇の名前に由来します。

僕自身、高校時代は演劇部でしたので、この言葉は口癖のように使っていました。

「見せ続けなければいけない」「幕をおろすな」そんなニュアンスで解釈してもらえればいいかと思います。

演劇の内容は、舞台は、まさに劇場の舞台袖。舞台監督とアシスタントが、現場で次々と起きるアクシデントに翻弄されながらも、多くの人の協力と、ヒラメキでピンチを乗り越え、無事に最後まで劇を終わらせるというものです。

観客の前で、リアルタイムで行う演劇には、アクシデント(セリフ忘れから、会場のブレーカーが落ちるなど)ありますが、そんなアクシデントにも負けず、最後まで演じきれという舞台に上がる人間(俳優、スタッフ含め)の魂を感じるような言葉です。


少なからずデザインという世界で学び始めて四年目を迎えるのですが、デザインや舞台に限らず「一度決めたら最後まで遣り通す力(意志)」というものがかなり大切な気がします。


初志貫徹。

最後までアウトプットし通す実行力と意思の強さ。

そういったものを意識して勉強していきたいと思います。



それとともに、名前に恥じないよう、このブログが三日坊主にならないようにしていきます。