2008年8月30日土曜日

何を知りたいのか。





この間の横浜のフィールドワークで痛感させられたことですが、物事には”こうなんじゃないかな”というような仮説が必要となります。

フィールドワークの中で漠然とした観察の中から得る気づきも大切ですが、限られた時間の中で効率よく、より深く情報を得るためには、やはり仮説を立ててから行動するほうがいいに決まっています。

しかし、その仮説も一歩間違えばデザインの幅を狭め、インタビュー項目自体が悪い意味で仮説に引っ張られてしまいかねないのではと感じています。

例えば、仮設を立てる段階で、実際にインタビューなどの調査をしていないのにも関わらず、こうなんじゃないかという推測である程度の結果や、最終的な案が見える場合があります。(スーパービューなんて言われたりしますが)

最後までの道筋がある程度見えてしまった時点で、あとの行程はただの作業へと変わってしまうのではないでしょうか。

その時点で思考停止してしまっては困ります。

実際作っていく最中で壁にぶつかることなんてのは往々にしてあるわけで、これに関しては最後まで仮説を変化させつつ比較していくしかないのかもしれません。

寺沢先生もおっしゃっていましたが、フィールドワークや調査をしていて、何のためにしているのかということを忘れてしまうことも多いそうです。


何を知りたくての行動なのか、よく意識して考える必要がありそうです。