2008年10月12日日曜日

環境は整っているのに……。


■会期:2008年10月11・12・13日 3日間開催
11日(土)    10:00~18:00
12日(日)    10:00~18:00
13日(月・祝)  10:00~17:00
■会場:パシフィコ横浜 展示ホール 及アネックスホール
■主催:ROBO_JAPAN 2008 実行委員会
■詳細:http://www.robo-japan.jp/robo/

パシフィコ横浜で行われているロボジャパン2008に千葉工業大学の未来ロボティクス学科が出展しています。今回、自分たちはこのブースのデザインを担当させていただくことになりました。

ロボットサッカーのワールドカップで三位入賞した
ヒューマノイドロボット CIT Brains

小型かつ軽量で人を乗せての歩行を可能にした
搭乗型ロボット ハイペリオン4

アゲハ蝶とほぼ同サイズで、蝶の飛行を再現した
小型はばたきロボット


上記した三体の個性的なロボットを展示するということだったので比較的シンプルなデザインとなりました。
依頼されたときに言われたのが、「ロボットをより身近に感じるようなものにしてほしい」というものだったので、全体的にコミカルに楽しげな感じしようということになりました。

実際の会場への搬入は自分は別件に参加していたので立ち会えなかったのですが、プレス発表前に一度顔を出すと直前まで作業をしていて、会場作りに参加することになりました。

自分が担当したものが形になるのを見るとまた違った感覚を受けますね。
企画、発注、製作、他学科の先生方とのやり取りなど、普段デザイン科という枠の中でしか活動していなかったのでとても勉強になりました。

搬入と展示が済んでしまえばあとは、僕たちはお役御免となります。裏方は去るのみです。

こういった部分も普段の勉強とは違うところですね。


閑話休題。



常々思っているのですが、千葉工業大学にはものづくりをする上で必要な人材がたくさんいると思っています。

デザイン科、建築学科、機械サイエンス学科、情報工学科、電気電子情報工学科、生命環境学科プロジェクトマネジメント学科、未来ロボティクス学科。これ以上にもまだ学科があるのですが、

デザイン、プロジェクトマネジメント、開発、運営とものづくりに関与できる人間が多くいます。

しかし、この学科はそれぞれ孤立して動いており、デザイン科の生徒の間でももったいないと言ってきたのです。

この学科間がうまいことコラボレーションしていけばもっともっと面白くなるし、新しいものが生まれそうなのに。

環境は整っているのに、学科間のコミュニケーションがないために何も生まれない。

ここをどうにかしていこうと現在考え中です。

ゆくゆくは提案までもっていきたいものです。


そんな話をしている矢先に入ったのがこの未来ロボティクス学科と、千葉工大の中にある未来ロボット技術センター(以下、furo)との共同プロジェクトでした。プロジェクトというと大げさなのかもしれないのですが、デザイン科とほかの学科との初めてのコラボレーションであると思います。


こういった例がこのあともずっと続いていけばいいなと思う次第です。


学校というのはその大体の場合が閉鎖的なもので、もっと外と交流を持つべきだし、そこから生まれるコラボレーションもあると思います。

それと同様に、中の部分でも交流とコラボレーションは必要で、それが結果的に大学にとってのメリットにもなると思います。

デザインと開発と運営までいるということは、完成度の高い実装プロトタイプまで製作可能ということです。それを持って外部の企業さん(千葉の中小企業など)への提案もできるのではないでしょうか。

千葉工大はもっともっとものづくりの盛んな大学へと変わりうる要素があるのに、そうなっていない。

とてももったいないことだと思います。

何かいいアイデアがあればアドバイスをください。


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