2008年12月13日土曜日

箸について考えてみる。

面白い話ができる人っていますよね。

ここでいう面白いってのはギャグとかそういう意味ではなく、興味深いとかそういった意味のほうです。

昨日は研究室に泊りこんで論文を書いていたんですが、その時一緒にいた研究室のメンバーと「北欧デザインと日本のデザイン」についての話になりどんどんと話がそれ、アノニマスデザインへテーマが移行し、お箸についての話になりました。

欧州では両手を使ってフォークとナイフで食事をする。

それに対し、日本では片手でそれらの役割をする。


なんでかと考えると、日本には茶碗を片手でもって食べる文化があるからじゃないか。

では、なぜ日本には茶碗を持ち上げるような形式ができたのか。
料理の器をも手に持って食べるのは世界的にマナー違反だそうですが、なんで日本はそうなったのか?

宗教だとか、政治だとかも多少はかかわってくるのだと思うのですが、まず床文化であるというのが大きい気がしました。

椅子に座らず、床で食事をするという行為には、どうしても手で持ち上げなければこぼしてしまいます。

大陸側に比べ、国土面積が狭く日本の家屋に椅子文化が根付かなかったというのもあると思います。

調べてみると、日本において、食事をする場所というものが存在しなかったので料理を置かれた場所(配膳された場所)がつまりはダイニングになるようです。


こんな風にひとつのことを突き詰めていくと、なんか歴史をたどっているようで面白いです。
調べれば調べるほど、日本て面白い歴史や文化の宝庫ですね。


こんな話に付き合ってくれる友人に感謝です。