卒業研究でオーディオ系のもの扱うということになってから何回か市場調査を行っているのだけど、なんかに詰まったときだったりに気分転換に外にフィールドワークに出かけたりするついでに家電の売り場を見たりする。
そういった場合、大手の電気店や売り場であるほど店員の方が話かけてくるのでこれ幸いとそんなときは軽くインタビューしたりしています。
店員「なにかお探しでしょうか?」
ミ「父が今度定年を迎えるのでオーディオを贈りたいのですが、よくわからないので下見に来たんですが」
店員「それでしたら……」
といった感じで20分前後立ったままのインタビューをします。
まぁ、いっても相手は売ること前提なのですが、最近のうれいきとか、具体的なお客さんの反応なんかを話してくれるので、自分でパンフレットをみたりするよりも生々しい話が聞けて良いです。
あと、売り場担当の方なので、JAZZにはこのオーディオ、クラシックはこっちなど小ネタも聞けて面白い。しかも向こうから話しかけてくれるので大変やりやすい。
なんか店員さんを騙しているようで後ろめたい部分もあるんですが、あながちウソだけではなかったりします。
実は今回の対象ユーザーの元は自分の父なんですよね。
実際父はあと数年で定年を迎えるので、今回のインタビューもしっかり生きるという話。
退職後の生活というテーマも、自分の父が依然帰省中に「退職したらどうするか」というようなことを言っていたのを思い出したからにほかなりません。
まぁ、こんなこと本人には言えませんがね 笑
身近な人を思い浮かべたほうが一年間卒研とうまく付き合えるんじゃないかという自分の想いもあったわけですけれど。
話を戻します。
そんなこんなで何回目になるか分からない売り場での聞き込みで今回わかったことは。
今回はミニコンポについて聞いたんですが、
最近、多くのユーザーはコンポを買う際にほとんど自分の持っている携帯音楽プレイヤーに合わせて買うんだそうです。考えてみればそうなのですが、自分はほとんど音楽はPCに繋いで聞いているので意識していませんでした。
家に帰ったらプレイヤーをコンポに繋いで曲を聞くのだからまぁ、納得できる話です。
それで、今回のターゲットである50~60代向けのコンポってのを案内してもらったのですが、
ついているものが、CDとMDとラジオ。
自分が中学の時に使っていたコンポと性能的には一緒でした。
若い人むけのコンポのインターフェースはずいぶんとすっきりしているのに対し、おじさん向けコンポは昔ながらのつまみやダイヤルやら、画面もいまだに単色のドットで数字とカタカナが出る程度。
最近の50代の方たちは仕事でもPCを使うので、PCとの連動にあまり抵抗がないというのは春にやったインタビューでも得られた回答だったのだけど、あまりのギャップにちょっと面くらいました。
確かに、PCに苦手意識を持つ人だっているんでしょうけれど「おじさんはPCに弱いから以前のままでいいよね」って雰囲気がすごく否めない。
もちろん、そのアナログ感というのが売りだというのならそれ相応のしつらえがありそう。
変わらないことを望むユーザーがいれば、新しいものに順応できる人もいる。
そういった人たちは若い人向けのコンポを買えばいいという感じなのでしょうか。
企業である以上、お金が絡むのはしょうがないですけど、それもまた違う気がします。
そもそもコンポという存在がいまの時代(音楽を聴くスタイル)にあまり適応できてない部分も多いと思いますし。
PCに抵抗がないということと、GUIに抵抗がないは決して=ではないということは気づけたのでよしとします。
いろいろ課題も見えてきました。時間は本当にないのですが、できるだけやってみよう。