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2008年12月1日月曜日

第二回 smile experience

入口にはポスターが展示されています。
なんかやらせ臭い人がいますが、やらせです。



11月30日はオープンラボでした。

僕の所属している山崎研究室では春と秋にsmile experienceと題しましてオープンラボを開催しています。

オープンラボとは、名前のとおり研究室を開放し、研究室で行っているプロジェクトや卒業研究などを外部の方々に見ていただき、意見をいただくというものです。

smile experienceという名前は、山崎研究室のテーマでもあるユーザーにとっての心地よい体験のためのデザインというところからきています。そのはずです。
このポスターは院生の此川さんが作ってくれました。

テーマは「金の卵の集まる研究室」だそうです。春の段階では全部卵だったのですが、今まさに孵化しようとしているものや、もうひよこになっているもの、まったくかわりなく卵のままのものまであり、この半年で目覚ましく成長する人もいれば、のんびりしている人もいるというのがあらわているようにも見えますね 笑

今回はお隣の佐藤研究室、情報系では原田研究室との3研究室合同オープンラボとなりました。
とっても豪華ですね。


パネルディスカッションの様子。 トヨタUDプロジェクトでやったベビーカーも説明しました。


自分の卒研パネルとイメージモック

自分も先生方や外部の方に卒業研究の意見を貰いました。

「退職後に新たに趣味を見つけるためのデザイン提案」です。

おじさんたちが、どうすれば新たな趣味を見つけていけるのか。今回はインタビューの回答で多かった音楽というものをテーマに選択しました。

現在の提案としては、

「MIDIデータを利用した、いじれるジュークボックス」


という方向性できています。

楽曲の音色やピッチなどを専門的な知識もなく、何気なくできる。でも奥が深い。

そんなところを目指しています。

もっとディティールやいろいろ詰めなきゃという感じですね。

情報系の先生方は本当にピンポイントで意見をくれるので参考になります。
自分でも悩んでたりするところを指摘されてドキッとする場面も……。

プレゼンテーションをする佐藤先生

会場は半分はパネル展示。もう半分は各研究室の先生による講演がありました。
こちらも結構人が埋まってました。

鍋と野秋さん

オープンラボは三時で終了し、その後は懇親会で鍋をしました。
最近は寒くなってきましたし、鍋のおいしい季節になりました。

部屋の隅に、浅野先生と野川さんと野秋さんと陣取って楽しく飲み食いしました。
鍋の良さはこのわいがや感ですね。

今度新しく入ってくる三年生たちもモチベーションの高い人が多いので来年の山崎研究室が楽しみです。

オープンラボに来てくださった皆さん、ありがとうございました。
うちの研究室はイベントが多いので、また機会がありましたら是非お越しください。

2008年11月16日日曜日

第二回 情報デザインフォーラム

観察からリフレーミングについての話をする櫛先生


第二回情報デザインフォーラムが横浜はゲーテ座博物館で行われました。

今回は夏に行われた、情報デザインフォーラムのワークショップの成果発表という形になりましたが、その前に、京都工芸繊維大学の櫛先生から「リフレーミングとエスノグラフィー」という講演がありました。

リフレーミングとは、従来の定義(フレーミング)から一度抜け出して別の次元で再定義することだと、自分は受け取りました。

観察においての視点、軸を別に設けてあげるということにちょっと近いのかもしれません。

いままのでの観察というのは決められた定義の中で見ていたものを、リフレーミングすることで、観察から洞察へと変わっていくという話がありました。

そのためのツール、というか事例の一つとしてラピッドエスノグラフィーという話が出ました。

ラピッドプロトタイプのように、ビデオ撮影したものの再生を繰り返しその中から新たな再定義を起こすというものだと僕は受け取りました(違ったら突っ込み入れてください)

例に出てきたネガティヴ・シンパシーとポジティブ・シンパシーという言葉が印象に残ってます。


次に富士ゼロックス・デザイン部の蓮池さんから「ゼロックス社におけるエスノグラフィーの実践」という講義がありました。

社内の方を巻き込んでのエスノグラフィーの実践という話がおもしろかったです。

高機能コピー機はなぜその多くの機能を使われずにいるのかという話も興味深かったです。

いくつか社内で行っているデザインアプローチを紹介していただいたのですが、自分たちが普段やっていることと似ていて理解しやすい内容でした。

ただ、自分たちと違うのは、与えられた手法ではなく、作りながらのアプローチなので細部に自分たちなりのアレンジが加わっていたり、組織で使うためにより効率的に自社に適合した形にしていっているのかなという印象を持ちました。

既存のアプローチをそのまま使うのではなく、ケースバイケースでアレンジを加えていくのは見習うべきものだと感じました。


次に、とうとう、チームごとの発表に。

我らがCチームの成果物はこれです(字が読めるように大きめです)↓





ど~ん!!という感じで登場したこの色ものマップ。

このフィールドワークで見つけた気づきは

「山下公園はカップルのデートコースというイメージがあるけれど、実際にはおじさんたちもたくさんいて、親子連れやお昼寝するひとたちもそれぞれエリアごとにすみ分けている」

というものでした。

ワークショップの時の星をモチーフにしたマップから、素直にマッピングしたマップへいき、最終的にこのおじさんマップになりました。


たたき台1。

この段階ではまだ生の写真素材を使っていました。マップも平面的です。
フォローアップ講習会で、公園の緑のほうに意識が言ってしまうと指摘されます。




こちらはその後、素直に住み分けマップを作ってみたもの。
エリアごとの住み分けということでサファリパークのような感じでいってみようということに。

スタンダードなインフォグラフィックスという感じです。

でも、なんだろう?素直に言いたいことはわかるし、何となく言葉が通じなくても雰囲気はわかるのだけど、最初に自分たちが気づきの中に感じた面白さがなくなってしまった気がする。

見れば「うん、住み分けてるね」って言ってもらえるだろうけど、それでいいんだろうか?
自分たちの気づきを伝える手段にIGを用いるのならもっと行ってもいいんじゃないか?


それを追い求めることはデザイナーのエゴだろうか?

誰のためのデザインなんだろう?

でも、誰のためとかじゃなくて、今回のワークショップは気づいたことをIGに書き起こすって感じだしこれでもいいのかな?

しいて言うのなら、ゲーテ座に来てくれた人達に、自分達がやってきたことを伝えたほうがいいな。

なら、やっぱ最初の地図じゃなくて、おじさんたちが実は山下公園の陰の主役っていうギャップの面白さを伝えたほうがよさそうだな。

そんな葛藤の中、ぎりぎりまで作業して、このマップに行きつきます。


カップルや若者に負けずイキイキとどこか誇らしげに山下公園ライフを満喫するおじさんたち。

そんなコンセプトでチームみんなで作ってみました。

なんか作り上げた感はあります。


おまけ。個人的にお気に入りの自転車おじさん。没になった自分の出した案たち。


たたき台2.ためしに吹き出しにしてみたけど、最終案のほうが勢いがあっていいね。




今回、一番勉強になったのは、情報の扱い方でした

情報の扱い方、関係性。いろんなものを考慮してのIG。

いままでも意識していたつもりだったけど、こうやって実際にやってみるととまだまだ意識できてなかったんだと痛感させられました。

何より、他大学に仲のい友達ができたのも収穫としては大きいな。

本当に刺激をたくさんもらった気がする。

そんな感想しか今はでてきません。


何はともあれ皆さんお疲れ様でした。

2008年11月4日火曜日

学生プロポジション

一日に、日本デザイン学会の秋季大会で行われた学生プロポジションに行ってきました。

午前中に用意をして、午後1時30分からの開始らしいので、それまで近くにある国際こども図書館で食事をとることにしました。
以前、ゼミの中で先生が紹介されていたので、見学も兼ねてです。



中にはいるとなんともいいカレーの香りがして、友達5人でいったのですがみんなカツカレーを頼むことに。鰻と焼き鳥は匂いで売るなんていいますが、カレーの匂いにもかなりの力がありますね。


食事を終えたところで、館内の見学に行きます。


室内での撮影が憚られたので、その看板を。
なかではお父さんが子供に読み聞かせをしていました。
設計者が描く理想のシーンですね。ほんとうにそうやって使ってもらえてるというのはよいデザインのなせる技なんでしょうか。

工作のコーナーにあったポップアップについての本を子供に交じってしばらく読みふけってしまった。
なかなかおもしろい本がそろっていますね。
世界をしる部屋という別室があったのですが、そこはもともと貴賓室で一般の人間は入れなかったのだとか。いまでは、海外の絵本なんかが展示してありました。







次に二階へ。

なんとも味のある吹き抜け。階段の裏側が木目になっている。この大きさの階段ではなかなか見ない光景ですね。



手すりというよりも、瓦といったほうがしっくりくるきがする。なんとも規模が多きい。




昔の名残。以前は外壁だった部分が室内にあるとおもうとなんか変な気分ですね。
建物の規模が大きいのでそういったものだと思えばあまり違和感はないのかもしれないですが。


なんともでっかい要石。改修の際に、床下に埋もれてしまった窓の一部です。こういったものを発見するのも面白い。


時間がせまったので、会場にもどると、今回のテーマでもあるロボットの実演が始まるので見に行きます。



ブロックごとに連結して様々な形になるロボット。なかなか怪しい動きをしていて面白かったです。
会場を沸かせていました。


こちらは千葉大の院生のかたのロボット。
筋電図を応用した、バイオインターフェースをつかってロボットを操作するようです。
このときは腕のひねりなどで、コントロールしていました。こういったインターフェースが進んでいけば体感型ゲームから、障害を持つ人の生活までいろいろと豊かになっていきそうです。


四足歩行ロボット。足がローラーに代わってスケートモードに変化するのだとか。

甲殻機動隊のタチコマに一番近いロボットだといっていました。

将来的にはこういった多脚車両って本当につくられていくんでしょうか。




その後、ビールで懇親会。他大学の生徒さんとも仲良くなれて楽しいひと時でした。
「お互いに卒業製作(研究)をがんばりましょう」と励ましあいました。



その後は一緒に出展していた院生の先輩と、隣の研究室の生徒と、KAZUKIさんと一緒に、佐藤先生におすすめのBARに連れて行ってもらいもう一回乾杯。

本当はギネスビールを飲もうとしていたのだけど、そのお店が貸切で断念しました。

次こそはギネスを飲みに行きましょうといって、その日は解散に。


最近、外へ出向くことが多くなって刺激を沢山もらっています。

まだあと三つほど締切が間近にあります。
時間は有限だから、使い方を考えないといけないなと最近思う次第です。

2008年11月1日土曜日

背景と華。





ついにデザイナーズウィークにはいりましたね。皆さんはもうどこかへ出かけられたのでしょうか。

僕は昨年から東京ミッドタウンで開かれる DESIGN TOUCHに参加するようにしています。

昨年の今頃 21-21DESIGN SIGHTにて行われた WATER展に連動して、

佐藤卓さんの「なぜデザインで水なのか」というカンファレンスを受けてすごく勉強になったので今年もこちらにきました。(外苑前もいいけれど、人ごみで帰ってきてからいったい何をみたのかなと思うことも多かったので、それだったら著名なデザイナーに習おうということにしました)


今年は四つほどカンファレンスの予約が取れたのですが、いろいろ急に予定が入ったりブッキングしてしまい友人にほとんど譲ってしまいました。

そのなかで、唯一いけたのが今日のデザインタッチのカンファレンスです。

「世界の名品に通じる無印良品の思想」という3時から7時30分までかかるかなり長いものでしたが、深沢直人さんの話が聞けると思い参加しました。

時間が一時間ほど余ったので今年からこちらでやるデザインタイドを見ました(こちらは後日機会があれば上げます)



まず、最初に会場に行って驚いたのが出演者のところに三名の名前が出ていたこと。


深沢直人


Konstantin Grcic


James Irvine


なんと有名なデザイナーが三人も集結していました。今回のカンファレンスの目玉だけありますね。

James Irvine、Konstantin Grcic、深沢直人さんの順にプレゼンをして、最後に三人でパネルディスカッションをして終了になりました。

James Irvineさんは、CHAIRS&CHOPSTICKS(椅子と割りばし)という、デザインが環境に適応して進化してきた歴史を紹介し、

Konstantin GrcicさんはA BICYCLE RIDE TO DESIGN(自転車に乗ってデザインの世界へ)というテーマでバウハウスから、マルセルプロイヤーがいかにカンティレバーを用いたかという話をしました。最後にKonstantin Grcicさんはこう言いました。

MUJIの美しさとはほかの製品と組み合わせたときに美しく映えるところにある、と。


最後は深沢さんが「世界の名品に通じる無印良品の思想」というテーマでプレゼンされました。
今までの二人のプレゼンテーションをうまくまとめあげるように導入していきます。

そんな中で以下のような言葉ありました。



シンプルとはスタイルのことではない。


ミニマリズムとはシンプルということではなく調和しているということである。

調和したデザインは、空気が変わる。何かいいと感じると深沢さんは言います。



それらをふまえた上で今回のエントリーのタイトルである
背景と華という話に移っていきます。



もし、今の世の中に華美なデザイン(華)があふれているのなら、MUJIはそれらを際立たせるためのの背景に徹しなければいけない。


もし、みんなが前へ前へと出たがるのならばMUJIは退かなければならない。

それらはいうなればわきまえであると言える。

今の世の中にあふれるデザインに人々がつかれたとき、華美なデザインの
対極にあるMUJIに今の人々は帰ってくるのかもしれない。


MUJIがいい
MUJIでいい



そんな風にお客さんは思っているのかもしれないと。



これはなかなかに考えさせられるお話でした。

よくMUJIはシンプルだといわれるが、それは時代が華美なデザイン、強烈なデザインを出してくる中であえて対極にいる存在がいるのではないかという考えに基づいているそうだ。

もし、この言葉どおりだとするのなら、時代がシンプルなデザインに収束するのであればきっとMUJIは挑戦的で、革新的なデザインへと移行していくのでしょう。

そんな話の中で深沢さんはいくつかのMUJIのデザインを事例にあげて説明していきます。



この空気清浄機は、ドアや部屋についている通風口のブラインド部分をメタファにしている。


MUJIが目指すのはあくまでも背景である。でも、その中にもみんながなっとくするなるほどというものがなければいけない。

普段はそのものに対して大して認識していないが、体がしっかり知っている。

慣れ親しんでいるものがデザインのソースになっている。

それがMUJIらしさである。と深沢さんは言います。




有名な深沢直人さんのMUJIの壁掛け式CDプレイヤーです。
正直いって今日まで僕はこのプロダクトがあまり理解できませんでした。
よく、これは換気扇に例えられ、一見すればただの面白商品になりかねません。

でも、パネルディスカッションの際にJames Irvineさんがこういったのです。

「このCDプレイヤーは一曲聞き終わらなくても好きなときにつけ、消すことができる」


その言葉を聞いたときに僕は感じました。

このプレイヤーは換気扇なんかではなくきっと、部屋の電気にちかいものなのだと。

そう考えることで、なんか納得してしまいます。

部屋にはいって、部屋の電気をつけるような感覚で、心理的にもシームレスに生活の中に音楽を組み込む。

それこそがこのデザインの魅力なのかもしれないと。

多分、僕がこの壁掛けCDプレイヤーのある部屋に入ったら引っ張ってしまう。

明確に使用シーンが描けることで一気にプロダクトが魅力的に思えてしまうから不思議ですね。


最後に深沢直人さんはこういってプレゼンテーションをしめました。

世界の名品はMUJIに通じる。


背景と華という話はとても面白く、プロダクトメインで考えるのではなく、ほかとの調和を考えるという思想には感じるものがありました。

すごく面白い刺激をもらった気がします。

普段、なかなか聞けないMUJIの中の話も聞けて非常に興味深い一日でした。